レプリカとカード
言語教育分野の活動の一つに「レプリカとカード」のおしごとがあります。
並べたカードにカードと同じレプリカを置いていくのですが、
簡単な活動のように見えてなかなか奥が深いです。
月齢の小さな子たちは、まずレプリカだけを持ってきます。
持ち歩いたり、かごから出しておしまいだったり、お家の人に渡したりといろいろです。
もちろん、その段階でもできることはありますが、本来のやり方は、
写真の子のようにレプリカ(野菜)とカードを一致させていくこと。
手に持ったにんじんのレプリカとカードが同じだということを一生懸命に伝えてくれています。
そしてまだ正しく発音するのが難しいけれど、何度も何度も「にんじん」と言おうとしています。
また、同じくらいの子ですが、
動物のレプリカとカードを「ぴったり」合わせようとしています。
こちらのカードは、レプリカの写真を撮って、あわせられるように私が作ったもの。
「ぴったり」が気持ちいい、秩序の敏感期の子にもおすすめの言語活動です。
他にも、衣類や、道具、恐竜、太陽系惑星などさまざまなレプリカとカードがあります。
恐竜は名前を言うのが大変ですが、真似をしようとして、よく聞いていました。
人の話をよく聞くということもできるようになります。
椅子や机、ちりとりなどの道具は2歳児さんに人気です。
こちらも2歳児さん。
一つずつカードの上に置いて、名前を言っていきます。
月・太陽・地球は完璧です。
他の惑星たちも写真とレプリカをよく見ながら合わせていきました。
こちらの段階からまた次の段階のカードがあります。(後日紹介します)
実物から、半抽象、抽象へ。というのがモンテッソーリ教育の前提です。
写真やイラストなどで見ることでも「物と名前」を知ることはできますが、本物が一番。
動物園や水族館で本物の生き物を見たり、触れたりすることでさらに興味の幅も広がります。
お家では、バナナやりんごなど身近なものから、触って匂って、名前を伝えたり言ったり、
食べるとそのものへの理解が深まります。
お家でモンテッソーリ教育を取り入れるのは、このようなことからがおすすめです。