着衣枠のおしごと
ボタンやファスナーなどの開け閉めを練習する「着衣枠」という教具があります。
衣服を着脱する一連の動作のうち、手先や指先を使った細かい訓練ができるものです。
幼い子どもにとっては、洋服を着ている状態でボタンの開け閉めをすることは少し難しいことなので
モンテッソーリ教具ではこうして一つ一つの動きを取り出して練習できるように工夫されています。
まだ小さいから、とか、急いでいるからという理由で大人が服や靴を着せたり履かせたりしていませんか。
誰かにしてもらっていたことが自分でできた!というのは子どもにとっては、とても嬉しいことなんです。
「自分のことが自分でできるようになる」これが、自立。
モンテッソーリ親子教室ここいろで、大切にしていることの一つです。
教室で使っている着衣枠は、手触りがよく、見た目もカラフルでとても美しいものです。
ボタンを開けて開いても同じ柄の布が見えるように作られています。
「思わず子どもがさわってみたくなるもの」というのもポイント。
また、こちらの写真の子の手の使い方、指がそろっていることに気づいていただけましたか?
私は所作についても少しずつ子どもたちに伝えています。
一つ一つ細かく言わなくても、やってみせる(モンテッソーリ教育では提示といいます)ことで、
子どもはそれを真似する力があるので自然と身に付きます。